目次
関連団体
大学
- 東京大学 農学生命科学研究科 獣医学専攻
- 全国大学獣医学関係代表者協議会
政府
- 農林水産省
- 文科省
公益社団法人
- 公益社団法人 日本獣医師会
- 各都道府県ごとにも獣医師会が存在する
- 公益社団法人日本獣医学会
- 公益社団法人 日本動物病院協会
- 公益社団法人日本実験動物学会
NPO法人
民間ウェブサイト
獣医学生について
獣医学教育
以下の資料は平成28年9月6日に開催された「第159回日本獣医学会学術集会 第12回 獣医学教育改革シンポジウム」で用いられた資料である。作成者は「文部科学省 高等教育局 専門教育課」。
資料では以下の三点が兼ねてからの課題であると述べている。
- 国際水準の教育の実現
- 衛生・臨床分野の実践的教育の強化
- 小動物獣医師への偏在是正
例)平成16年時点で在学中に臨床経験を積ませるべきだという指摘があった。
- 欧米では高学年次の授業は臨床実習が中心だが、我が国では卒業研究が中心で臨床実習が乏しい。
- 獣医学科卒業者に対するアンケート調査で、臨床分野の科目については不十分とする者が多い。
国立大学における獣医学教育に関する協議会 国立大学における獣医学教育の充実方策について
そういった課題を解決するために策定されたのがモデル・コア・カリキュラムである。
文科省が考える獣医学教育における課題とは以下の通り。
参加型臨床実習
以下の資料では岐阜大学の例を挙げ、参加型臨床実習を行うにあたって教育側の人員が足りないと指摘している。
小動物臨床担当教員は現在 13 名であり、研修医や動物看護士の協力も得られるが、数名の学生を数班に分けてローテーションを行うには明らかに不足している。
全国大学獣医学関係代表者協議会 見学型→参加型実習転換への課題と展望
海外の獣医学教育
獣医学生の卒業後の進路
毎年約1000人の獣医師が新たに誕生する。
大学によって、進路の特性がある。北大は産業獣医師を多く輩出している、など。詳しくは以下の資料を参照。
- 全国大学獣医学関係代表者協議会 | 獣医学系大学の卒業生の進路動向についての分析
まとめと仮説
文科省は、「実践的獣医師の育成」を要求している。そのために実習を増やせといっている。
しかし「参加型臨床実習」で引用したように大学では人手不足が起きている。
内科実習、外科実習、ポリクリと研修医のリソースも割いて対処している(東大での経験より。要 明確な数字)。
実習の数を闇雲に増やすのではなく、その質を高めるべきではないか。
「質」は教員側が指導法を改善するだけでなく、学生側が事前に準備することで高めることができる(むしろそっちの方が大きいのでは)。
獣医学教育を受けた人を対象にアンケートを取ったところ、解剖学・解剖実習から病院実習へ進む段階で知識の活用がうまくいっていないことがわかった。
すなわち教科書を用いて平面的な情報や、数の少ない実習では「実践的」な知識がつかない。
ゆえに病院にて現場を体験してもそれを咀嚼することができていないのではないか。
獣医師について
獣医師の仕事
獣医師は「動物のお医者さん」ではありません。「人間のための動物利用を目的とした人間のための学問」が獣医学です。
動物のお医者さんが見てきたこと | 獣医師に憧れている若いあなたへ
獣医師の職域
獣医師の偏り
農林水産省が公表した「平成26年獣医師の届出状況(獣医師数)」によれば全国に4万人ほど獣医師が存在する。
内訳は以下の通り。
農林水産省 平成26年獣医師の届出状況(獣医師数)
4万人中1万5千人、すなわち37.5%が個人診療施設で犬猫の診療に携わっている。
就職先としても伴侶動物の診療を志望する学生が多く、犬猫の獣医師は過剰気味。
一方で畜産動物獣医師、公務員獣医師が不足している。
需給
動物看護師について
資格
現在民間資格。国家資格化を目指す。
全国の動物病院では2万人余の動物看護師が働き、動物看護師がゼロの病院は5%以下であった。しかし、その労働条件はまちまちで、5年以上勤務している者はわずかに23%であった。また、何の資格も持たない者が36%にものぼり、欧米諸国に比べるまでもなく、わが国の動物看護師の現状は極めて憂うべき状況にあることが分かった。
第6回獣医学教育改革委員会 わが国の獣医療の発展のために、動物看護師のために | 太田光明
ステークホルダー図説
関連団体に加えて学生、保護者、飼い主などを考える。