Swampdog part31 -4D-

9/19にSFP最終発表、9/20に東大動物医療センターにてデモを行いました。

一区切りついたので、次のステップに向けてこれまでの振り返りと今後の開発方針について。

 

SFP最終発表

ブース形式の展示だったのですが、大いに反省する点あり。

まず、時間が限られているにも関わらず、

一人一人HoloLens被って、位置調整して、操作方法を教えて、そしてアプリの説明を行う、という長いサイクルで紹介してしまいました。

結局トータルで5人くらいにしか見てもらうことはできませんでした。

 

後ろの方で興味ありげにしている人に対応できなかったので、勿体無かったな、と。

モニターにはデバイスポータルを映していたのですが、無線接続なのでラグが大きく、説明にもうまく使えないし、見ている人もよくわからないし、でいいとこ無しでした。

モニターには予め操作の様子を撮影したものを流すなどすればよかったと思います。

 

あとは、もう一台HoloLensがあって自分が被りながら指示できたら一番いいなと思いました。

思った以上に多くの方がAir Tapで苦戦していて、いきなりHoloLensを使いこなすの難しいんだなと。

 

一応ハンドリーフレットを用意して、プロジェクトの概要や操作方法を文字と写真で説明していたのですが、あまり効果はなかった。。。

 

懇親会に入ってからは、先日参加したTokyo HoloLens ミートアップ vol.5の先輩ホロレンジャー達のようにHoloLensを首から下げていたところ、展示中に体験できなかった何人かが体験したいと声をかけてくださいました。

 

SFP総括として、期間内に目標とするところまで開発できた点では合格点と言えます。

ただ見せ方、伝え方はもっと工夫しないとなと課題が残りました。

 

 

東大動物医療センターデモ

そんな反省も踏まえて翌日東大動物病院、通称VMCにてデモを行いました。

4/27に東大からCTデータをいただいて4ヶ月ほどが経ち、進捗報告を兼ねてアドバイスをもらいに行きました。

 

病院長(病理教授)と外科の教授の2人に見てもらうことができました。

 

やはり初めてHoloLensを装着すると中々ベストポジションを見つけられなくて、ディスプレイと目の位置がずれてしまうのは課題ですね。

「HoloLensは視野角が!」という意見が多い理由の一つだと思います。ベスポジ見つけたら快適に見ることができるんですが。

その後Air Tapの説明を工夫してアプリを体験してもらうことができました。

 

正直今回の進捗報告は、進捗を確認するより僕が信頼に足るか判断するための意味合いが大きかったと思います。

実現性や完成度はさておき、少なくとも本気で(と表現するとチープですが)プロジェクトに取り組む意志は伝わったようです。

そのためか、ひとしきり体験が終わったあと開発資金や必要なデータの工面に協力してくれるという言葉をいただけました。

 

他にも獣医教育の昨今の流れなども聞くことができ、うまく時流に合わせてやって行きたいと思いました。

 

また開発方針についても意見を聞くことができました。

「正直なところ、検体をシミュレーションで置き換えるのに何が必要ですか」と聞いたところ、「動き」が欲しいとのことでした。

 

参考動画として紹介していただいた動画がこちらなのですが、

(ウマの足の解剖なので苦手な方は注意です)

 

ウマの足を屈伸させた時の骨や関節、腱、筋肉の動きがよくわかります。

こんな感じで、3Dのモデルが動くんだったら既存の模型より優れていると言えるし、検体を置き換えられる可能性があるとのこでした。

 

ピッチイベント

その他いくつかの場所でピッチしたり、する予定だったり、

人前で発表する機会も増えてきました。

 

ここら辺も伝え方工夫しないと。

いつまでもイラスト屋素材を使ったパワポではいけない!

 

見やすく綺麗なパワポを作りたい。

 

次のステップ

そんなこんなで、キーワードは「動き」になってきそうです。

もちろん、協力してくれる獣医の先生とこれまで追求してきた「精度」に関しても引き続き検討を続けます。

(「動き」がわかるユニークな教材として認知され、結局「精度」は実習で学ぶということになっては本望が達成できないので)

 

直近は「動き」に関して色々な方の意見を聞きながら開発方針を定めていこうという段階です。

 

パッと思いつく限りでは

  • 歩行解析の研究者
  • 装具、義肢メーカー
  • モーションキャプチャを使用するVR開発者
  • CGクリエイター
  • 有限要素法を使用するシミュレータの研究者
  • 整骨院

 

こんなところを当たっていこうと思います。

関節ごとに可動域を設定して、筋肉は付着部位で固定してある程度の弾性を定義するのか、

それともハイスピードカメラやモーションキャプチャで動きを取得してそれに当て込むのか、

まだ具体的な方針はわかりませんが、引き続き開発を続けていこうと思います。

 

最近、ハプティクス系の研究をしている方とお会いする機会も多く、そっちのアンテナも意識切らさないようにします。

 

12月末(PAAK最終発表)までに足の動きをHoloLensで見ることができるといいなぁと思います。

大学の授業も始まり、

何よりビジコン、ピッチ、企業やVCとのミーティングなどそっち側のタスクも増えてきて、なかなか開発の時間が取りづらいのですが、

Maker’s Schedule, Manager’s Schedule」を意識して時間をやりくりします。

 

とりあえず12月末までは貯金食いつぶす覚悟で、Swampdogに専念します。

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