Swamodog part1 -CTデータから3Dモデルを構築する-
目的・概要
part1なので目的と概要を述べます。
まず私のライフワークは「”無駄”な命の消費を抑制する」です。
誤解を生みがちな点について補足します。
生体を用いた実験や実習を100%否定はしていません。
新薬創出において臨床試験(ヒトを使った試験)の前に動物実験を挟むのは避けられないことだと考えています。また、獣医師として現場に立つ前に生体を用いて手術の手技を習得することは必要なことだと考えます。
一方で、実験準備段階において無駄にマウスを繁殖させた挙句余った個体を殺処分したり、獣医師として働かないのに生体を用いて実習をすることには否定的立場を取っています。
そもそも本プロジェクトの発端となったのは「75%が獣医師として就職しない東京大学農学部獣医学科で果たして生体を使った実習は必要なのか」という疑問でした。
国家資格取得のために命を使って実習をし、卒業資格を得るために命を使って実験をする。
命を消費したならば責任を負わねばならず、責任を負えないならば命を消費しない、
と言うのが私の持論であり、自身に対する戒めでもあります。
Part1 「CTデータから3Dモデルを構築する」
OsiriXを使って3Dモデルをエクスポート
まず、CTデータから骨だけを抽出します。
3Dビューアからサーフェスレンダリングを選択します。
設定はとりあえずデフォルト。
するとこのように、大まかに骨だけモデリングできました。
「3D-SR書き出し」-> 「.obj」、ファイル名を決めて保存すると、.objファイル、同名の.mtlファイルの合わせて2つが保存されているので確認してください。
多少ノイズがありますので綺麗にしたい場合はMayaなどのモデリングソフトで整形したのちに、Unityに移行します。
今回はこの工程を省きます。
Unityに取り込む
「Unity5.3のインストールからプロジェクト作成までの流れ」を参考に進めていきます。
バージョンが更新されて多少異なる部分があるので補足します(2017年6月現在、Unity 5.6)。
公式サイトからUnity Personal版をダウンロードします。
UnityDownloadAssistantを開いてダウンロード、インストールを実行してください。
正常に終了したらダウンロードツールを終了するとともにUnityを起動します。
初期設定を行います。
無料版を使う場合はPersonalを選択します。
無料版を使える条件は公式サイトを参照してください(大抵の個人利用では無料版で問題ないです)。
収益を上げていなければ一番下を選択します。
いくつか質問を受けるので適宜答えていきます。
終了するとトップ画面が表示されます。
「New」をクリック、「プロジェクト名」、「保存先」を編集したのち「Create project:で新規プロジェクトを作成します。
3Dか2Dかもここで選択します。
プロジェクトが開かれます。
先ほどOsiriXで保存した.objファイルと.mtlファイルを画面下部の「Assets」の位置にドラッグアンドドロップします。
こんな感じでSceneに3Dモデルが表示されます。
カメラの位置や角度をグリグリ動かして立体感を確認しましょう。
次回
とりあえず3Dモデルを表示できるようになりました。
次回以降本格的にUnityで開発を進めていきます。
次回7月7日までの目標は、
- (玉転がしゲーム作成でUnityに慣れる)
- VR対応 = 3Dモデルを周囲から観察することができる
ですかね。
機器は、スマホ?HoloLens?どっちにしようか考え中です。