CTデータ調達2

前回、東京大学附属動物医療センター(VMC)病院長へ取り次いでもらい、CTデータの提供を依頼しました。

その後、院内で検討していただいていましたが、許可をもらうことができました。

今回4月27日は画像の先生(CTやMRIなどの造影を専門にしている方)と実際に細かい話をすることとなり、久方ぶりにVMCに訪れました。

タイミング的に、その直前の4月22日再び杉本真樹先生の「すぐに使えるVR/AR/MR/HologramとIT教育のトレンド」という講演に参加し、予めヒトのCTの条件などを聞いてから訪れることができてよかったです。

また若干ではありましたが、OsiriX画像処理パーフェクトガイドも予習して挑みました。本当ならもっとCTについても勉強しなければいけないのですが。今後は画像診断についても学ばなければ。

 

話は戻り、今回は実際に撮っていただくCTの条件を詰めるつもりで訪れたのですが、直近撮ったCTのデータが残っているとのことでDVDに焼いていただくことができました。

今回いただいたのはVMC内の供血犬(患者への献血を提供するため病院で飼っている犬)2匹分のCTデータでした。

それぞれスライス厚0.5mm、1.0mmでした。

以前OsiriXを試しに使ってみた際にネットで見つけた2.5mmに比べると精細なデータなので、このデータを使ってOsiriX-> Maya-> Unityの一連の流れをテストしてみようと思います。

 

こちらのデータはいずれも全身ではないし、去勢or避妊済みとのことなので完成版の解剖図にはできないのですが、ひとまずどこまでのことができるのか完成イメージを病院側に提示するつもりで進めていきます。

 

ただ、少しお話を聞いた限りこの完成版に使えそうなCTデータを撮るのはなかなか難しいかもしれないとのことでした。

というのも病院で実験犬として購入(この表現は好きではありませんが)するビーグル犬は大抵すぐに避妊去勢してしまうからです。つまり今いる実験犬は今回の撮影対象として理想的ではない。

機会が来たら連絡をいただけるようなので、その時は撮影に同行させてもらいます。

ひとまず現時点での撮影に関しての仮決めをまとめておきます。

 

撮影対象
イヌ
品種 ビーグル
年齢 成犬
性別 オス or メス(まずはどちらか)
状態 健康体(避妊、去勢前)
組織 骨、筋肉、臓器、主要な動静脈、(神経)
その他 できれば6ヶ月間は再度撮影可能な個体

 

撮影条件
機器 CT: 東芝メディカルシステムズ Aquilion PRIME
撮影方法 ダイナミック(動脈相、門脈相、平衡相)
スライス厚 0.5mm
ピクセルサイズ デフォルト(要確認、基本いじらないらしい)
マーカー 造影剤を何箇所か塗る(ヒトでは肩甲骨などにマーカーを設置すると、同期の際に役に立つ)
造影剤 投与経路: 前肢静脈注射15秒かけて

商品名: イオパーク300

投与量: ヨード600mg/kg

時間 動脈相: 造影剤投与後、CT値150HU以上

門脈相: 投与から40秒後

平衡相: 投与から120秒後

ファイル形式 DICOMファイル

 

期限を決めないとだらだらやってしまうのでしっかりスケジュールを立てて進めよう。

チェック済みの完成版を6ヶ月後、10月27日にリリースできることをゴールとする。詳細なマイルストーンは5月のタスクリストと同時に設定しよう。

とりあえず現在抱えているインターンのタスクを消化して、自分の時間を増やそう。

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