寄付支援サイト part1 -寄付とは-

最近ウェブ触っていない危機感と、Swampdog紹介のためのウェブサイトを作る必要をぼんやり感じるのでついでに勉強しようの精神です。

その題材として、かねてより考えていた寄付支援サービスが練習台としていい塩梅なのでサイドプロジェクトを走らせようという感じです。

いいねと言って手伝ってくださる方が現れたのも大きいです。制度とか団体とかの調査はマンパワーで1人だと心折れそうなので。

 

なんのために作るか

率直に言えば日本の寄付文化がイケてないのを解決することが目的です。

その為に現状を簡単にまとめます。

 

日本人と寄付

よく、日本人は寄付しないと言われます。

比較方法によってはアメリカの100分の1とか煽り文句をつけられます。

 

対GDP比で見たと時の日米英の寄付額の比較は以下の通り。

内閣府 | 寄附金に関する日米英の状況

 

こう言った差異がどうして生まれるのか、諸説あります。

税制の違いとか、宗教観の違いとか、日本人は冷たいとか(!)。

 

僕は決して日本人が冷たいとは思いません。むしろ感情的だと思います。

街頭募金が成り立つのもその為ではないでしょうか。

実際、日本人の寄付行為を見ると、街頭募金・コンビニの募金箱・地域や団体での募金イベントに偏っているのがわかります。

株式会社インテージ | 【調査レポート】募金・寄付に関する意識調査

 

これ、どういうことかっていうと、イヤラシイ言い方をすると「成り行き募金」なんですね。

信念や信条に基づく寄付行為ではないということです。

 

駅で目についたからチャリン。

お釣りが余ったからチャリン。

周りの目があるからチャリン。

 

もちろん悪く言っているわけではないです。やらないよりやった方がいいに決まっています。

でも勿体無いなあと思うのです。

勿体無い理由は後述します。

 

寄付控除という仕組み

資産家が多額の寄付をするのを見て、「どうせ税金対策さ」と批判する人がいますがどういうことでしょう。

気になって僕が調べたところ寄付控除なる仕組みがあることがわかりました。

 

ざっくり説明すると、

「寄付した金額に応じて税金が安くなる」システムです(大体40%が返ってくるという認識で良いと思います)。

 

詳しくは以下のサイトなどをご覧ください。

 

「どうせ税金対策さ」なんて言うからまるで寄付をした人が得をしたように感じますが、そんなことはありません。

普通に考えて、寄付してそれ以上の金額得するはずがありませんよね。

 

寄付控除を別の側面から捉え直してみます。

「寄付した金額に応じて税金が安くなる」ということは、

「国が問答無用で使い道を決めていた税金の一部を自分の関心ごとに割り振れる」ということです。

 

また別の捉え方をすれば、

「自分が支払った分に応じて、国が上乗せしてくれる」システムとも考えられます。

 

ちなみにお国のお金の使い道。

財務省 | 平成28年度一般会計予算(平成28年3月29日成立)の概要

 

僕は個人的な関心からやっぱり環境保護とかにお金を使って欲しいと思います。

だからすごくすごく微々たる額ですが、WWFジャパンに寄付しています。

そして寄付控除を利用しています。

 

繰り返しになりますが、

僕が寄付した額の一部を国が負担してくれるとも捉えられるし、

国に収めるはずだった税金の一部を自分が関心を持っている「環境保護」に充てているとも捉えられます。

 

前項で募金に対して「勿体無い」と言ったのは、街頭の募金などではこの寄付控除を利用できないからです。

領収書もらえないので申告できませんから。

つまり、同じ額を寄付するにしても寄付控除を利用した場合より影響力が小さくなってしまうのです。

勿体無い。

 

まどろっこしい制度、溢れるNPO団体とか

ほとんどが存在すら知らない寄付控除。

よしんば存在を知っていても、活用している人はとても少ないです(僕の周りでは)。

 

僕自身一度寄付控除についての解説を流し読みしただけでは意味不明でした。

以下の国税庁のページを一度通しで読んでピンと理解できる方は稀でしょう。

 

でも正直、制度を使う身からすれば計算式とか知らなくてもいいんです。

とどのつまり、いくらの寄付額がベスト(コスパがいい)かがわかれば良いんです。

 

そしてもっというならその団体の法人格とかあまり関心ありません。

気になるのはその団体が何をしているか、寄付した時に控除を受けられるかどうかです。

(調べてるうちに認定NPO団体って何?公益法人って何?財団と社団って何が違うの?とぐるぐる検索地獄に陥ります。)

(WWFジャパンは公益財団法人です)

 

ワンストップで解決

そこで、「収入」と「関心のある分野」を入力するといい塩梅の寄付金額と寄付先をサジェストしてくれるアプリがあればいいなと思った次第です。

そうすれば本質的でない制度のあれこれや法人格のあれこれで悩まず、本当に関心を持っていることに時間を割けます。

 

もし募金に投じていたお金を寄付控除が適用できるような寄付方法に切り替えれば、同じ額で約1.67倍のインパクトを生むことができます。

1.67倍多く寄付することに比べたらコスパよいと思いませんか?

X円寄付しても良いと考えている場合、寄付控除を利用すると寄付した金額Y円のうち40%が戻ってくるので実質の負担額は0.6Y円になります。

0.6Y = X

Y = 1.67X

同じ負担額でも寄付控除を受けない場合に比べて1.67倍の額になることがわかります。

 

自治体によっては最大10%の住民税控除を受けることができます。

その場合は同じ負担額でも2倍の効果を生みます。すごい!

 

 

寄付控除が、引いては寄付そのものがもっと身近なものになればいいなと思いこのプロジェクトを立ち上げました。

 

おまけ

サムネイルはアムールヒョウ。

現在の生存数はわずか80頭です。

 

僕は動物が好きです。

特にふわふわで牙と尻尾がある動物が好きです。肉食獣が好きです。

可愛いから失いたくないというのもあります。

 

でもそれと同じくらい、「絶滅」という言葉に絶望的な感情を抱きます。

絶滅したら2度と復活させることはできません。少なくとも今の科学では。

毎日100~300種の生物が絶滅していると推計されています。

一年間で4万種近くが消えています。

彼らのことを2度と見ることはできません。

種の死は、個体の死とは比べ物にならない絶望感を感じさせます。

 

WWFジャパンでは無効なURLでアクセスする(404エラーを発生させる)と特別なページが表示されます。

発見した時はどきっとしました。

ぜひリロードしていろんなバージョンを確認しみてください。

 

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